『McLEAN OLD FASHIONED DINER』

隅田川沿いの下町にたたずむ
古き良きアメリカン・ダイナー。

 下町ではすでに有名なグルメバーガーショップ『マクレーン』。 その2号店が2020年7月、蔵前にオープンしました。こちらは「McLean OLD FASHIONED DINER」と銘打っているように、ハンバーガーだけではなく、サンドイッチやライスプレート、スープやサラダ、パンケーキやデザートまで幅広くラインナップしているのが特徴です。

 オーナーの落合浩平さんは、20代半ばまでアパレル関係の仕事に就いていました。当時、ハンバーガーショップで撮影があり、撮影終了後に食べたベーコンチーズバーガーに衝撃を受けることになります。まずは、その値段にびっくり。「えっ、1,400円もすんの? 高いなぁ」。そして、食べてみて二度びっくり。「めちゃめちゃ美味しい!」と思ったそうです。

 それから落合さんは都内のいろんなハンバーガー屋さんに足を運ぶようになりました。そして、いつしか「この道に進んでみようかな」と思うようになったそうです。アパレル時代からいつかは自分の店を持ちたいと考えていましたが、それがハンバーガーショップに方向転換したのです。

 その後、有名店で数年間修業してから、厩橋のたもとに念願のハンバーガーショップをオープンしたのが2016年のこと。新宿や渋谷、代官山といった街にはすでに人気のハンバーガーショップがたくさんあり、そういった場所に出店するより、もともと浅草育ちでもあり、グルメバーガーを味わったことのない下町の客層に食べてもらいたいと思ったのが、この場所を選んだ理由だそうです。

 ハンバーガーづくりで落合さんが最もこだわっているのが「バランス」。ハンバーガーはいろんな食材を一口でまとめて食べるというスタイルなので、一つひとつの食材の個性が強いとバランスが崩れてしまうからです。

 ハンバーガーのメイン食材とも言えるパティには国産牛100%の挽き肉を使い、バンズには峰屋(新宿区のパン屋さん)の酒種の入った特注バンズ、野菜は毎朝、豊洲市場で新鮮なレタスやトマトを仕入れているそうです。

ハッピーベリークリームバーガー&カフェラテ

 落合さんのおすすめのハンバーガーを聞くと「ピーナッツバター&エッグマンバーガー」と「ハッピーベリークリームバーガー」とのこと。そこで、筆者もハッピーになりたい気分だったので、後者を選択して試食してみることにしました。

 10分ほどで「ハッピーベリークリームバーガー」が登場。見た瞬間、ブルーベリーやクランベリーなど4つのベリーをミックスしたというベリージャムがボリューミーでワクワクしてしまいます。その下には濃厚なクリームチーズ、しっかり焼いた肉厚のパティ、フレッシュなトマト、レタスが続きます。このボリュームだと、一度に5つの素材を味わうことは難しいので、まずはベリークリームとチーズをガブリ。ベリーの甘酸っぱさとチーズのクリーミーさが口の中いっぱいに広がります。続けて、国産牛100%のパティとトマトとレタスをほおばると、至福の時が訪れ、こんなハンバーガーに出合えたことに感謝したい気持ちになりました。

オリジナルの小物も販売されています

 ちなみに、店名からは映画『ダイ・ハード』の主人公ジョン・マクレーン刑事を思い出す人も多いと思いますが、実はオーナーの大好きな英国のレゲエシンガー、Bitty Mcleanがその名の由来だとか。日本ではそれほど有名ではありませんが、少し甘く伸びのある歌声にはすごく好感が持てます。マクレーンのハンバーガーを食べながら、Bitty Mcleanの歌を聴くというのもなかなか乙な時間の過ごし方かも知れませんね。

 

McLEAN OLD FASHIONED DINER

 住所: 〒111-0051 東京都台東区蔵前2-5-4
    [アクセス]都営浅草線「蔵前駅」A2出口より徒歩1分
 電話: 03-5823-4890
 営業時間:11:30~22:00(LO/21:00)
 定休日:月曜日
 ※営業時間や定休日は変更になる可能性がありますので、お店にお問い合わせください
 instagram:@mclean_diner

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