『Bar Boushu 蔵前』

 大切な人と特別な時間を。

 6月5日(金)、蔵前に素敵なバーがオープンしました。その名も『Bar Boushu』。「Boushu」は二十四節気の一つ「芒種」から名付けたそうで、「種を播くのに適した時期」という意味です。ウイスキーやワインの原料である大麦や葡萄は、種から育つ農作物。その種を播くのにちょうどいい時期が芒種(6月5~6日)なんですね。

 もともと台東区役所勤めの公務員だった店主の大久保亮さんですが、いずれは自分の店を持ちたいと考えていたそうです。「人生100年時代」における生き方を模索する中で、いろいろ考えた末に行き着いたのが、かねてより興味のあったウイスキーやワイン、カクテルを供するバー。もちろんお酒を楽しませてくれるのがバーですが、それはあくまでも脇役であって、お店のコンセプトは「大切な人と特別な時間を過ごす空間」とのこと。内装もカジュアルではなくて、シックで落ち着いた雰囲気なのもうなずけます。

ウイスキープロフェッショナル、ウイスキーセミナー講師、ワインエキスパートなどの資格を証明する各種バッジ

 ちなみに、大久保さんの誕生日は6月6日。まさに芒種の時期と重なります。これも何かの縁なのかも知れません。

 大久保さんにおすすめのお酒を聞いてみました。ウイスキーでは、スコッチ・ウイスキーの「クライヌリッシュ」。ワインなら、カリフォルニアの赤ワイン「カレラ」。カクテルは「ジン・トニック」だそうです。「カクテルは、ジン・トニックに始まりジン・トニックで終わる」と言われるくらい奥が深いのだとか。

 バーは映画や小説でも重要な舞台としてたびたび登場しています。例えば、映画『カサブランカ』では、リック(ハンフリー・ボガート)がイルザ(イングリッド・バーグマン)に「君の瞳に乾杯(Here’s looking at you, kid)」という名ゼリフを言うシーンがあります。そんなセリフもバーにはお似合ですね。

マスコットキャラクターのペンギン

 ちなみに、バーテンダーは、Bar (酒場)とtender(世話する人、相談役)の合成語で「酒場の優しい相談者」という意味合いもあるそうです。オーナーでバーテンダーでもある大久保さんに、恋の悩みを相談してみるのもいいかも。

 一人の時間を愉しむ。友や恋人と語らう。バーテンダーと何気ない会話を交わす…。お酒とくつろげる空間を媒介として、さまざまな人間模様が織りなされるバー。そう、ここには悠久の時間が流れているのです。『カサブランカ』の中で流れる名曲「As Time Goes By」のように。

 


※ 現在の営業時間は新型コロナウイルスの影響もあり、17:00~24:00(7時間)となっていますが、コロナ明け(?)には19:00~27:00(8時間)を予定しています。


Bar Boushu 蔵前(バー ボウシュ クラマエ)

 店主: 大久保 亮
 住所: 〒111-0051 東京都台東区蔵前3-14-6
    シティカームアネックス1F
 電話: 03-6312-6706
 E-mail:bar@boushu-kuramae.tokyo
 URL:https://boushu-kuramae.tokyo/
 Facebook:@Boushu.Kurame
 instagram:@ryookubo.0606

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